「来週のプレゼン、君がやってね。英語で」
もし上司から突然こんなことを言われたら、どう感じますか?自分の実力を見せるチャンス?それとも、「ヤバイ!英語勉強しておけばよかった…」でしょうか?
慣れない英語でのプレゼンは、誰でも緊張するものです。ましてや、「言葉に詰まったらどうしよう」「質問に答えられなかったらどうしよう」と不安に思っていたら、プレッシャーでしかないでしょう。
でも大丈夫。プレゼンの英語は、ちょっとしたコツで上達します。
これまでの自分の経験と他の人の話から、おそらくこれが最速!という上達方法をご紹介しようと思います。
- プレゼンで話すのは、コツを押さえれば簡単!
- コツ①:資料はシンプルに整理しておく
- コツ2:クイックに練習しておく(重要!)
- コツ3:便利な表現を覚えておく
- コツ4:質問されそうなポイントの回答も準備しておく
- 1) 質問がよく聞こえなかった場合
- 2) 質問を完全には理解できなかった場合(質問自体が分かりにくかった場合)
プレゼンで話すのは、コツを押さえれば簡単!
慣れないとハードルが高そうな英語プレゼンですが、実は経験者が学んだコツがあり、それを押さえればそれほど難しくないのです。私自身を含め、経験者の意見は割と一致しているようです。
それでは、そのコツをご紹介していきましょう。
- コツ1:資料はシンプルに整理しておく
- コツ2:クイックに練習しておく(重要!)
- コツ3:便利な表現を覚えておく
- コツ4:質問されそうなポイントの回答も準備しておく
どれも当たり前に聞こえますよね!でも、どれも簡単で、効果のある方法です。仕事の合間に時間をかけずに、効率的にやっておくことで、プレゼンの出来が劇的に変わりますよ!
それでは一つずつ見ていきましょう!
コツ①:資料はシンプルに整理しておく
そもそも、話す材料であるプレゼン資料がわかりづらければ、日本語だろうが英語だろうが上手に説明できるはずがありません。出来上がった資料は読み返して、ロジックが破綻していないか、説明できない箇所はないか、確認しておきましょう。
自分が説明するという視点で見ると、曖昧な説明や裏付けのない記述は「つっこまれそうだ」と気がつくものです。説明するときにややこしい点や、わかりづらい表現があれば、直しておきましょう。
また、蛇足になりがちなグラフ・データや、長い説明文などは、削ってしまうのも手です。1枚のスライドに情報を詰め込みすぎないようにしましょう。
こちらの記事がとても参考になります。
日本に不慣れな外国人であれば、「なぜ日本ではそうなのか?」という質問も飛んでくると思いますので、その回答も用意しておきましょう。
コツ2:クイックに練習しておく(重要!)
個人的には、プレゼン英語の観点から最も重要なのは、これだと思います。
よく、プレゼンの前には本番さながらに練習しましょう……といったアドバイスを見かけますが、そこまでしなくていいです。(大きな取引のためのプレゼンとか、演出が大事なプレゼンならやってください。)
一人でブツブツ言うレベルで大丈夫です。電車の中だったら、声に出さなくても大丈夫です。プレゼンの最初から最後まで、一通り英語で説明してみましょう。
最初は、その日の挨拶やプレゼンのテーマ・構成を説明するところから。最後は、お礼を述べて質問を受け付け、回答するところまで。自分が英語でしゃべる部分は、全部練習してみましょう。
そうすると、うまく文章が作れない部分や、英語での表現がわからない部分が出てくるでしょう。そこをオンライン辞書などで調べておきます。
私はアルクの「英辞郎」とWeblioの「英語例文検索」を使っています。
また、プレゼンの冒頭や最後に言う決まり文句やフレーズもありますので、それも取り入れると、話の流れがスムーズになります。これは次のコツでご紹介します。
台本を作ったりする必要はないと考えています。なぜなら、台本を作ると、それを「丸暗記」するしかなくなり、忘れてしまったときにまったく話せなくなる、というリスクがあるからです。(台本をそのまま読むなら別ですが……。)
それよりも、何回か冒頭から最後まで通して説明を繰り返すことで、話の流れに頭を慣らしておくことが重要です。繰り返すたびに、表現が少しずつ変わっても構いません。
ある程度ビジネス英語を話せる方なら2-3回、あまり自信がない方なら5-10回程度繰り返してみてください。
これをやるとやらないとでは、大違いです。最初はつっかえつっかえでも、2-3回練習しただけで、本番ではスムーズに話せるようになりますよ!
コツ3:便利な表現を覚えておく
プレゼンには独特の表現がいくつかあります。説明を始めるとき、次のスライドに移るとき、質問を受け付けるときなど、便利な表現を取り入れると、話の流れがスムーズになります。
オンラインでもたくさん例文がありますので、ぜひ探してみてください。私のオススメはこちらです。↓↓↓
例えば……
- 説明を開始するときの表現:
「まず日本市場について見ていきましょう。」→Let's begin by looking at Japan market. - 次のページに行くときの表現:
「次のスライド/トピックに移ります。」→Let's move onto the next slide/topic. - 表の「右上/左下」など→Upper right/ Lower leftまたはTop right/ Bottom left
こういった表現は、無理に暗記する必要はありませんが、よく使うので知っておくと便利です。
便利な表現が集められた書籍も参考になります。
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コツ4:質問されそうなポイントの回答も準備しておく
最後は、質問への準備です。ある程度質問を予測することで、突然の質問に慌てることが少なくなります。
例えば、日本の広告メディアについて説明していれば、「なぜ日本では新聞の発行部数がこんなに多いのか?」といった質問があるかもしれません。(日本の全国紙は世界でもトップの発行部数を誇ります。)
そんなときのために、簡単に背景を調べておき、「日本では各世帯へのきめ細かい新聞配達のサービス網ができているためだと言われています。」などと答えを用意しておくのです。
私も以前、ディスカッション好きという評判の外国人役員に英語でプレゼンをした際は、さまざまなデータの背景や事例を調べておき、質問されたらすかさずそれを使って答える、というスタイルで乗り切ったことがあります。
そうはいっても、質問が聞き取れない、難しくてよくわからない、といったケースも十分にあり得ます。
そんな場合の切り返しも、覚えておくと少し安心材料になるでしょう。
下記のページが参考になりました。↓↓↓
1) 質問がよく聞こえなかった場合
- →Sorry, I couldn’t hear that. Could you say it louder please?
- →Sorry, I couldn't hear that very well. Could you repeat it a bit louder?
2) 質問を完全には理解できなかった場合(質問自体が分かりにくかった場合)
- →Sorry, I didn't understand the question. Could you repeat it please?
- →Sorry, I didn't quite catch your question/meaning there.
- Think Science HPより抜粋
https://thinkscience.co.jp/ja/articles/how-to-handle-difficult-QandA-moments
特にこの辺りが参考になると思います。コメントが長くて質問がわからない、あいまいな質問などで意味がわからない場合は、先方にわかりやすく言い直してもらうしかありません。
こういった言い回しを知っておくと、いざというときに焦らないですみますね。
一番大切なのは中身!
ネイティブ並の英語力がない以上、多少詰まったり不自然な英語になってしまうことは仕方ありません。それよりも、ビジネス英語で大切なのは中身です。
プレゼン英語でも、プレゼンの内容自体が明確でわかりやすいことが、さまざまなスキルよりもすっと重要です。そのために、意味のあるデータを使っているか?わかりやすい事例か?ロジックの流れはスムーズか?といった点をしっかり確認しましょう。
逆に言えば、それさえできていれば半分は成功したようなものです。ですから、コツの一番目に、資料作りを持ってきています。
また、コツ2で説明した通り、事前の練習も時間をかける必要はありません。ただし、頭の中で最初から最後まで英語で話してみるということがポイントです。それだけで、本番のスムーズさが全然ちがいますので、ぜひやってみてください。
最後に、発音に自信のない方は、ぜひ1ヶ月の発音トレーニングを!一度身につければ、一生もののスキルです。
www.tomorrow-is-another-day.com